2023-11-05

貸倒引当金の繰入限度額

貸倒引当金の繰入限度額について国税庁のホームページに以下のような問いが載っています。

問59
連結子法人S社は連結事業年度終了の時(×1年3月31日)の資本金の額が1,000万円ですが、一括貸倒引当金繰入限度額の計算において、いわゆる法定繰入率を用いることができるのでしょうか。

回答
S社の連結親法人のその連結事業年度終了の時の資本金の額が1億円以下であるなど、一定の要件を満たす場合には、法定繰入率を用いることができます。

参考英訳を書きました。

Question 59:
A consolidated subsidiary has capital stock of JPY10 million as of the end of its consolidated fiscal year, i.e., March 31, 2XX1. Is the subsidiary allowed to use the statutory percentage for the purposes of calculating a tax-deductible provision for accounts other than bad debts?
Answer:
The subsidiary may use the percentage if the capital stock of the consolidated parent company as of the end of its consolidated fiscal year is JPY100 million or less and certain other conditions are met.  

一括貸倒引当金とは「一括評価金銭債権」に対する引当金。
一括評価金銭債権とは「金銭債権で、個別評価金銭債権を除いたもの」、つまり「正常債権」を意味します。

基本用語を挙げました。

連結子法人  consolidated subsidiary
連結親法人  consolidated parent company
連結事業年度 consolidated fiscal year
資本金    capital stock, share capital, stated capital
法定繰入率  statutory percentage of tax-deductible provision 

一括貸倒引当金繰入限度額  tax-deductible provision for accounts other than bad debts / deduction limit on provision for accounts other than bad debts 

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