2025-08-07

国内でも英語は必要だ

先日、ある美術館で国内での英語の必要性について考えさせられる出来事に遭遇しました。

その日は、前日から気温が上がると言われており、それなら開館と同時に入館しようと、私は早目に家を出ました。

おかげでそれほど待たされることなく入館でき、ゆっくりと絵画を見始めました。

館内にまだ人は少なく、周囲にいたのは(おそらく)シンガポールから来た家族4人だけ。

美術館の方が椅子に座っておられ、シンガポールからの家族は父と娘、母と息子の2組に分かれ、しゃべりながら絵を見ています。

その母と息子(ティーンエイジャー)、そして私がたまたま近くにいたときのことです。美術館員の方がおもむろに立ち上がり、近づいてこられました。

そして、シンガポール人の母と息子に「傘を開かないでください」というようなことを言い始めたのです。日本語で。

実は私も日傘を差して行ったのですが、傘は館内には持ち込めないとのことで、入口近くの傘立てに預けていました。

スタッフの方の少し尖った声に振り返ると、なぜか息子さんの方が女性ものの折り畳み日傘を手に持って立っています。(理由は分かりません。)

その日傘について注意したいと思っているということはすぐに分かりました。

でも、それは二人には伝わりませんでした。

傘について何か言われていることは分かったようなのですが、きょとんとしたまま首をひねっています。

でも、そのスタッフの方は、ただ早口で同じことを日本語で繰り返すばかり。英語で話す、あるいは日本語でゆっくり話すということもしません。

見た目はアジア系なので、最初は日本人だと誤解した可能性はありますが、その様子から日本人ではないこと、美術館スタッフの言っていることを理解していないことは明らかでした。

たまらず私は言いました。

You can't open it here. They're worried that he would use it to(絵を刺すジェスチャー).

文字にするときついですが、笑いながらジョークっぽく言ったところ、母親がすぐに理解し、笑って Thank you! と返事され、息子さんの方はあわてて日傘を折り畳み、母親のトートバッグにしまいました。

どう思われますか?

日本に来ているのだから、日本語を理解しない彼らが悪いと思われますか?

今、日本の観光地は外国人であふれ、観光地で英語を話す人は増えています。

先日、築地に行く機会があったのですが、やはり外国人観光客でいっぱいで、お店の人は商品説明やセールスを英語でしていました。

もちろん流ちょうではありません。でも十分に通じる英語です。

私はその態度と美術館スタッフの態度を比べていました。

もちろん、「日本に来ているのだから、彼ら(シンガポールから来た家族)が日本語を話すべきだ」という議論は成り立つでしょう。

でも、それでいいのでしょうか。

私はダメだと思います。自分の意志や意見を伝えられるだけの英語力は、誰もが持つべきだと思います。誰のためでもない。自分のためにです。

美術館スタッフは、シンガポール人観光客のために英語を話すのではなく、自分(の業務遂行)と美術館のために(絵画を破損されたら困りますから。)英語を話せるようになるべきなのです。

話すのが無理なら、せめて「Please put the parasol/umbrella in your bag」と書いた紙を見せるだけでもいいと思います。

「日本に来る人が日本語を学ぶべきで、こちらが英語を話す必要はない」という人がいます。

間違ってはいません。でもそういう態度は、隣人、隣国といい関係を築く機会を減らします。自分自身、日本にとって損だと思います。

好む好まざるに関わらず、英語はもう世界の公用語になっていて、その中で自分の意志を伝えられるだけの(英語)スキルを身に付けることは、今後の日本(人)にとって最低限必要なことだと思っています。

皆さんはどう思われますか?

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