US CPAの勉強を始めて最初に驚いたのが「qualified」でした。会計と税務で意味が違ったからです。
I. 会計 → 限定付適正
監査報告書で「qualified」は以下のように使われます。
Qualified opinion = 限定付適正意見
→ いくつかの誤り等があり「unqualified opinion(無限定適正意見:監査済み財務諸表が、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、全ての重要な点について適正である)」とは言えない。
II. 税務 → 適格
税務では例えば以下のように使われます。
Qualified merger = 適格合併
→ いろいろな条件を満たし、非課税である(課税が延期される)。
例えば、グループ組織再編が所定の条件を満たし「適格」な場合、再編時は非課税で済む(課税が延期される)ようなときに使われます。
Collins には以下のような例文が載っていました。
- If you give someone or something qualified support or approval, your support or approval is not total because you have some doubts.
→ Qualified な支援や承認とは、何らかの疑義があるために完全ではない支援や承認
- Someone who is qualified has passed the examinations that they need to pass in order to work in a particular profession.
→ Qualified な人とは、その業務遂行のために必要な試験に合格している人
Qualified を同一文書内で、両方の意味で使うことは先ずないと思いますが、分かりにくいですね。
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