(課税取引、不課税取引、非課税取引、免税取引については下の記事をどうぞ。)
消費税の非課税取引と免税取引はどちらも消費税ゼロですが取扱いは異なります。(出典:国税庁サイト)
- 非課税取引 消費税は課税されないので、非課税取引のために行った課税仕入れに係る消費税額は原則、仕入税額控除できない。
- 免税取引 免税取引のために行った課税仕入れに係る消費税額は原則、仕入税額控除できる。
ではなぜ、非課税取引は仕入税額控除不可なのに、免除取引は仕入税額控除OKなのでしょう?
それは、免税取引には(0%だけど)消費税が課税されているから。ゼロだけど免除されているわけではないんです。
Some goods and services are exempt from VAT.(略)This means you cannot reclaim any VAT on your business purchases or expenses. VAT が exempt される物品サービスがあります。(略)仕入に係る VAT は控除できません。Exempt items are different from zero-rated supplies. In both cases VAT is not added to the selling price, but zero-rated goods or services are taxable for VAT - at 0%. Exempt の取引と zero-rated の取引はどちらも VAT を課されませんが異なります。Zero-rated の場合は 0%の VAT が課されています。This is in contrast to where you sell or otherwise supply zero-rated goods or services. Here you can reclaim the VAT on any purchases that relate to those sales. これ(exempt)は、仕入に係るVAT を控除できる zero-rated 取引とは対照的です。
まとめると、以下のようになります。
消費税 |
|
VAT |
仕入税額控除 |
非課税取引 |
= |
exempt
transaction non-taxable
transaction |
不可 |
免税取引 |
= |
zero-rated
transaction |
可(0%の消費税が課されているから) |
単語をそのまま英語に変換するのではなく、同様の制度を持つ英語圏の国から言葉を借りると、コミュニケーションがスムーズになる一例だと思います。
(2022年4月21日に書いた記事を改訂しました。)
0 件のコメント:
コメントを投稿