連結やグループ通算で出てくる「特定欠損金」と、欠損金の繰越しと繰戻し還付について書いてみました。先ずは基本です。
1. 欠損金
- tax loss, net operating loss, NOL などと言います。
- NOL は単数だと an NOL、複数だと NOLs になります。
- 繰り越す(動詞)は carry forward。
例:欠損金の繰越期間は最長10年である。
NOLs may be carried forward for up to ten years.
- 繰越し(名詞)は carryforward、carry-forward。
例:欠損金の繰越期間は原則10年である。
The NOL carryforward period in Japan is generally ten years.
- 繰越欠損金は、carried forward NOLs、NOL carryforwards など。
例:本規定は再編後の繰越欠損金の控除を制限している。
This provision limits the use of NOL carryforwards after business reorganization.
- 繰越控除は use や utilize を使います。
例:当該欠損金の繰越控除限度額は所得の50%である。
The utilization/use of these NOLs is limited to 50% of income.
3. 繰戻し還付
- 繰り戻す(動詞)は carry back。
例:欠損金は前事業年度に繰り戻せる。
A tax loss may be carried back to the previous fiscal year.
- 繰戻し還付請求の「請求」には claim (動詞と名詞の両方)を使います。
例:この書式は欠損金の繰戻し還付に使用する。
This form is used to claim a carryback of tax losses.
例:Y社は当該欠損金を前事業年度に繰戻すことができる。
Y Co. may make a claim to carry back the NOL to the previous fiscal year.
4. 特定欠損金
- 2通り書いてみました。AとBは同義ですが、B は米国の規則(separate return limitation year (SRLY) rules)を引用しているので海外の人には分かりやすいかもしれません。
A. 連結・通算グループに持ち込んだ欠損金のうち、当該欠損金の発生した法人の所得にしか使用できない欠損金
=> NOLs generated by a group company before the start of, or joining, the group which may be utilized only by that company
B. 連結・通算グループに持ち込んだ欠損金、つまり個別申告制限年度(separate return limitation year*)に発生した子会社の損失のうち、当該欠損金の発生した法人の所得にしか使用できない欠損金
=> NOLs generated by a group company before the start of, or joining, the group which may be utilized only by that company under Japanese SRLY rules ("SRLY NOLs")
- A でも B でもいいですが、何度も出てくる場合は B の方が、SRLY NOLs を使えるので楽かもしれません。
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