2023-11-09

外国子会社配当益金不算入と受取配当等の益金不算入

外国子会社配当益金不算入制度は foreign dividend exclusion (rules)

などと言い、「日本の親会社が一定の外国子会社から受ける配当を益金不算入とする」制度です。一方、

受取配当等の益金不算入制度は dividends received deduction (rules)

などと言い、「内国法人が内国法人から受ける配当を益金不算入にする」制度です。
どちらも既に課税されている資金に対する二重課税を排除するための制度です。

下は「外国子会社配当益金不算入制度」の概要です。

日本語原文(出典:財務省):

外国子会社配当益金不算入制度は、親会社が外国子会社から受け取る配当を益金不算入とするもの。
-  対象となる外国子会社は、内国法人の持株割合が25%(租税条約により異なる割合が定められている場合は、その割合)以上で、保有期間が6月以上の外国法人
-  外国子会社から受け取る配当の額の95%相当額を益金不算入(配当の額の5%相当額は、その配当に係る費用として益金に算入)

参考英訳1:
Foreign dividend exclusion:
A Japanese corporation may exclude 95% of dividends received from its foreign subsidiary if it has owned at least 25% (or another percentage if so provided in the relevant tax treaty) of the subsidiary for at least six months. The remaining 5% is taxable as expenses related to the dividends.

参考英訳2:
Foreign dividend exclusion:
A Japanese corporation may exclude 95% of dividends received from its foreign subsidiary if it has owned:
- at least 25%* of the subsidiary
- for at least six months. 
* If another percentage is provided in the relevant tax treaty, that percentage.

The remaining 5% is taxable as expenses related to the dividends.

同じことを書いているのに違って見えませんか。2の方が分かりやすくありませんか。英文ライティングでは(日本語ライティングでも)、

- 箇条書きにし、
- 細かい情報は外出しする(脚注等に書く)と

分かりやすくなります☺

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