2023-11-01

税務上の「株式交換等(スクイーズアウト)」

「株式交換等」、「share-for-share exchange, etc.」と言いたいところですがそれでは意味が通じません。先ず日本語から。国税庁サイトでは以下のように説明されています。

株式交換等とは、株式交換及び一定の行為(全部取得条項付種類株式の端数処理、株式併合の端数処理及び株式売渡請求による完全子会社化)により対象法人がその株主である法人との間にその法人による完全支配関係を有することとなることをいいます。

「株式交換」という場合、通常「スクイーズアウト(少数株主に金銭等を交付して排除すること)」を意味します。

英語にしてみました。
A minority squeeze-out under Japanese corporate income tax law occurs when a corporate shareholder acquires full control of a target company through any of the following transactions: 
  • Share-for-share exchange
  • Any of the transactions below:
    • use of shares subject to class-wide call
    • reverse stock split
    • demand for a cash-out

重要な用語
  • 株式交換等      minority squeeze-out under Japanese corporate tax law
  • 株式交換       share-for-share exchange
  • 全部取得条項付種類株式 use of shares subject to class-wide call
  • 株式併合       reverse stock split
  • 株式売渡請求     demand for a cash-out
  • 対象法人       target company
  • 株主である法人    corporate shareholder
  • 完全支配関係     fully controling relationship

「株式交換」は「株式交換、全部取得条項付種類株式の端数処理、株式併合の端数処理、株式売渡請求による完全子会社化」を意味するので、「share-for-share exchange, etc.」としても意味が十分に伝わらないことには注意が必要です。

スクイーズアウトについてはこちらの記事もご覧ください!

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